世界が私の味方かも。


「お姉ちゃんより上手に私に説明してね」


「無理、お前のねーちゃん最強だから」


笑いながら言うと、彼が即答した。彼も姉も高校の部活は弓道部で、彼は、全国大会にまで駒を進めた姉のことを、学校は違えど、少なからず尊敬しているようだった。


「……てか、ここがそもそもちがうんじゃねーのか……?」


早くも答えに近付いた彼を眺める。その頭の回転の速さが素敵です。

私がそう思っていると、彼は答えに辿り着いた。


「つまり、そもそもこの立式が間違ってて――」


彼の説明を聞いても、若干脳みそがおいつかない。



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