世界が私の味方かも。


ホントに、自分の時間のルーズさには辟易する。

慌てて図書館に駆け込んだのは、9時45分。15分の遅刻だ。

自習用の机を見渡すも、昨日より混んでいる上に彼が見当たらない。

まだ来てないのか、それとも怒らせてしまったのか、様々な不安を抱えながらとりあえず見つけた席に座る。辛うじて正面のイスが空いているから、彼が来てもきっと大丈夫だ。


席に座り、携帯を確認すると彼からのメールが来ていた。



『なんか席開いてないんだけどー』


『私の前の席なら空いてるよ〜』



返すと、ちょっとして、彼から返信。



『え、あ、まじで?でも2階で席見つけたからいいやー。お昼にまた会おう〜』


『わかった!お昼食べたくなったらまたメールしてー』


『いや、そっちが飯食うタイミングでいいよ〜』


『はーい、りょーかーい!』



当然の如くご飯を一緒に摂る流れになっているのがすごく嬉しい。

どうやらすれ違いで彼が2階に席を探しに行った直後に、私が図書館に来て、偶然その時席が開いたらしい。


この図書館の2階は視聴覚センターと称して、図書館自体とは少し独立してインターネットが使えたり、DVDを見れるようになっているのは知っていたが、一応勉強できるスペースもあったのか。


少なくとも、午前は一人で勉強しなければならない。

前もいつの間にか人が座り、周りは知らないオジサンだらけだし、真上の階には彼がいるというのに、こんなの、集中出来る訳がない。



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