図書館につくと、まだ開館して30分くらいしか経っていないのに、自習用のテーブルは、主に学生でほぼ埋め尽くされていた。



来る途中で気付いたが、彼は『明日も来る』とは言ったが『私と一緒に勉強する』とは一言も言っていなかった。

つまり、昨日のように席が空いていなければ、彼の隣で勉強をすることが出来ないかもしれない。

何故昨日の時点でちゃんと、一緒に勉強しようと言えなかったのかと後悔した。



もともとテーブルの数が少ないので、直ぐに彼をみつける事が出来た。

こちら側からはよく見えないが、彼の右側の席は空いているようだった。

とりあえず、ほっと胸を撫で下ろす。


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