「あ、ちょうどいいとこに!!宗吾~♪」


「あぁ?」


「宗吾!!こっちこっち!!」


宗吾と呼ばれた男はどうやら3年生のようだ。

…これが、私と草木宗吾との出会いだった。



「ねぇ!?宗吾!!私と蓮どっちが綺麗だと思う?」


「はぁ…?」



男は怪訝そうな顔をして私を見た。



「あー…。お前って確か…。…なら、お前だな。」


「…え?」



宗吾先輩は私の腕を引っ張った。



「こいつ、借りてくぞ。」

「え…?あぁ、うん。いいよ~♪」


「え!?ちょっ!!蘭!?」


「バイバイ蓮!!」


「行くぞ。」



そう言う宗吾先輩に連れられて屋上に来た。
屋上には鍵がついてて入れないはずなのに何故か鍵が開いていた。