放課後溜まり場に向かってる最中ずっとドキドキしてた。

いや、正確には6校時が始まってからずっと。

扉の前に来て、深呼吸。
間違われても大丈夫なように…。
気持ちを伝えるまで泣かないように…。

ガラッ!!



「失礼します!!」



扉を開けて一応声をかけてはみたものの誰も中にいなかった。
拍子抜けして仕方なく中で待つことにした。
でも、何分待っても誰も来ない。
いっつも来てるはずなのに誰も来ない。

ついには眠気に襲われそのまま寝てしまった。


目を覚ましたのは、辺りが暗くなったとき。
でも、溜まり場には誰かが来た様子はなく、帰る支度をしようと溜まり場から出た。

扉を開けたら、



「んっ…。ゃあッ!!」



って言う女の人の甘い声。

それに合わせて聞こえてきたのは…



「うるせー。声出すな。やめんぞ。」