次の日から、怜太先輩は昇降口で私を待つようになった。
最初は挨拶もせずにそこにいないかのように通っていたけど、咲が挨拶くらいしなさい!!って言うから挨拶はするようになった。



「おはようございます。」

「おはよ♪蓮ちゃんさぁ?やっと挨拶してくれるようになったよね!!」


「まぁ、咲に挨拶くらいしなさい!!って言われたから。」


「俺、めっちゃ嬉しい!!」

「わぁぁぁ!!」



朝から怜太先輩が抱きついてきた。
急に抱きついてきたから倒れそうになったところを、



「あぁぁぁ!!怜太ズリィーぞ~!!」



って叫びながら全力で走ってきた俊太先輩と激突して助かった。
が、



「「イッタァァァァァ!!」」

「あ、わり。」



私のおでこが俊太先輩の胸に頭突きをする形になってしまった…。