「はぁ…。」



そんな弟達を見てため息をつく朔であった。

その頃、蓮は大好きな歌を歌いながらお風呂に入っていた。



「抱き上げた時の軽さと抱き締めた時の細さに驚いて、力を緩めた腕を君は掴んで僕に囁く。

「死ぬまで愛して離さないで。」

潤んだ瞳に僕の姿。
愛してやまない君のこと離すわけないから…。」



ふと蓮は歌うのを止めた。

暁はちゃんと私を愛してくれてるの?
死ぬまで愛して離さないでくれるかな?

窓から見えるまんまるなお月様を見ながら思う蓮であった。

その頃、楓は言われたとおり部屋の片付けをして…



「あー、かったりぃ…。」


いるわけがなくベッドに寝そべって目を閉じていた。
しばらくしてシーンとした部屋に歌が聴こえてきた。



「蓮か…。」



蓮は楓も好きな歌を歌っていた。