窓から桜野先輩達の姿を見ていた。

あらかじめ朔兄ちゃんが窓を少し開けて行ってくれたおかげで倉庫の中の声が聞こえる。

窓はなんか黒い中が見えないものを貼ってあるから外からは見えない。



「桜野先輩…。」



窓から見える桜野先輩達は特攻服を着ていた。
どうやら、今から走るみたいだ。
桜野先輩の特攻服は黒だった。


桜野先輩達の声は聞こえないけどまわりにいる下っ端達の声がする。



「総長カッコいいよな~?」


「あぁ。俺もあんな人になりてぇよ。」


「無理だろ!?あんな人にはなれねぇだろ!!」



そんな会話をしている。
やっぱり憧れもつよね。
総長になるような人だもん。
憧れもたれてもおかしくはない。