「もう辛い思いはさせたくないからな…。」


「兄貴…。そうだな。あいつにはもう辛い思いさせたくないからな…。」


「「「…。」」」



朔と紫音は悲しそうに笑って話した。
黙って見ていた3人は何故そこまで蓮のことを気にかけるのかと考えていた。



「朔兄。俺達もう行くな?」


「あぁ。蓮は?」


「俺の部屋で寝てる。」


「そうか…。」


「楓。頼んだぞ。」


「あぁ。分かってる。」



こんな話をしているなんて夢の世界に行っている蓮には分からなかった。