「あいつが俺達の大事な妹だ。顔覚えたな?」


「「「はい。」」」


「あいつになんかあったら頼む。」


「「「はい。任せて下さい。」」」



朔と紫音は健汰と颯大と龍大に自分の大切な妹を覚えさせた。
覚えさせたのには理由があった。
自分達はもう紅狼を引退した身。
今の紅狼をまとめているのが暁達。
その暁達は自分達の後輩だがもう紅狼に首を簡単には突っ込めない。
突っ込まないのにも理由がある。

今の紅狼の総長に限らず、先代が何かあるたびに首を突っ込んでしまったら今の紅狼の総長の顔がたたない。
だから、危なくなるまで3人に任せるわけだ。



「俺達も出来る限りのことはする。何かあったらすぐに俺か紫に連絡をくれ。誰よりも先にだ。いいな?」


「「「はい。」」」


「頼んだぞ。」


「「「はい。」」」