あたしの事が好きで付き合ってくれてたんだと思ってた....
だけど、ただただ、彼の優しさが、断れなかっただけだったんだ....
舜もあたしと同じ気持ちだと思ってた...
でも、それは、あたしの都合のいい解釈だったんだ.....
蘭ちゃんにそう言われてみたら思い当たるふしがいっぱいあった...
登下校が一緒じゃないこと。
あたしを名前でなんて呼んでくれないこと。
あたしにいつも素っ気ないこと。
そして何より、もうすぐ付き合って1年たつというのに、何も進展がないこと。
すべてにおいて一致した。
すべてが繋がった気がした....

