同棲していた彼の部屋を飛び出した あたしには、行く当てなんてなかった。 夜の公園で、ひっそり泣いていた。 「おい」 見上げると、見るからに いかついお兄さん。 あーもう、こんなときに。 「な、なんですか?」 少しおびえながらも返事をすると、 「こんなとこで泣いてると 怖いし、近所迷惑だ」 そ、それもそうだよね。 帰らないと、って言っても 帰る家なんてないのだけれど。