「じゃっ、また明日!バイト頑張れ。」
「おう、ありがと。」


そう言って狩沢(カリサワ)と別れ僕はJRに乗り換えて重い足取りで駅のホームへ向かった。

僕の乗った駅から4つ先が僕のバイト先の一つ。


電車に揺られながら音楽を聴き
車内の広告をぼーっと眺める。


僕が降りる駅に着いた。
人の流れに乗って他人の沢山いる電車から逃げるように出る。

他人の沢山いるホームに。



僕は毎回階段とエスカレーターが目の前に来るドアから出ているので、
人の流れに乗って歩くといつの間に
か階段かエスカレーターの前にたどり着く。


今日は別に急いでなかったし
エスカレーターで改札まで上がりたかったのだが、階段。