好きで、好きで、好きで、私が私じゃ、無くなる。〔完〕


「なによ」

「迷惑メールが多すぎて昨日変えたばっかなんだ。ワリィ」


私に教えたくないから、嘘をついているのか。

どっちにしても、これ以上しつこいのも駄目だ。


「そ…か…」


「俺んち、すぐそこだからよ。ちょい付いて来いよ」




「……………え」


鼓動がどんどん大きくなって、このまま心臓が破裂しそうだ。

動揺がバレないように、ぎゅっと唇を噛んだ。