好きで、好きで、好きで、私が私じゃ、無くなる。〔完〕

返事をしようか、親指が携帯電話のボタンの上をゆらゆら迷ったが

嘘を見透かされそうで、諦めた。


美紀と学校以外で会うことも初めてだし

デートなんてどこに行くんだろう。


色々考えながら歩いていると


ふといつものコンビニの前で足が止まった。


「私ったらいつもの癖で」

足がいつものクセで、勝手にコンビニまで連れて来てしまった。

「こんなときまで和希のこと……」