好きで、好きで、好きで、私が私じゃ、無くなる。〔完〕


「ねえ? 聞いてる?」

友だちの声も耳に入らない。

返事の代わりにため息を返す。

「何かあった?」


頭の中は

和希が今何をしているのか。

和希が何を考えているのか。

それだけしかないから。


「ううん…なんでもない」

相談もできない。

だって――