「ひっさしぶり! 姫、わざわざ会いに来てくれたの!?」

「違うクラスになって全然会わなくなっちゃったもんね。元気?」

「元気元気! モリモリ元気!!」


相変わらずの美紀のハイテンションに、私は妙にほっとした。

このテンポでうまく和希のことを聞き出せる気がした。


「淳とはうまくいってる?」


いきなりな質問に私は、和希の「か」の字を飲み込んだ。


「んっ、うん。あのね、ちょっと聞きたいことがあって」