好きで、好きで、好きで、私が私じゃ、無くなる。〔完〕

ホームに電車が近づくベルがなって

生徒たちが一斉にホームのギリギリのところに集まり出した。


私はその人だかりのちょっと離れたところで

その様子をぼんやり見ていた。


何してるの?

早く電車に乗らなきゃ。

でも、テストなんて受けてどうするの?

私は本当に大学なんかに行きたいの?


『ドアが閉まります。ご注意下さい』


ホームにアナウンスの声と、ベルがまた鳴って

それからゆっくり電車が動き出した。