好きで、好きで、好きで、私が私じゃ、無くなる。〔完〕

センター試験当日――

「だって……ママどうしたらいいか」

「ママは何もしなくていいんだって。じゃ、行ってきます」


ドアを開けると

1月の冷たい風が勢いよく家の中に押し寄せた。

「うわっ、さっむい!」

「ちょっと、せーちゃん待ってて」


ママが慌ててリビングのほうに行って

すぐにまた大慌てで玄関のほうにママが戻った。