好きで、好きで、好きで、私が私じゃ、無くなる。〔完〕

「うん」

同じく看護の専門学校を受験する美紀の存在が

私にどれだけ力を与えてくれたか。


「今日の英語の授業でさ、この単語のリスニング聞き取りにくかったよね?」

「そうだね。過去形になったら少しイントネーションが変わるから」

「えー、じゃあ、あれって過去形だったから? じゃあこの発音は――」


見た目の軽さとは逆で、

本当に真面目に頑張っている美紀を見て

もっと早く、美紀と仲良くなっていればな、なんて思っていた。