好きで、好きで、好きで、私が私じゃ、無くなる。〔完〕

そんな学校の雰囲気に、私は何の抵抗もなく流されていた。

踏みとどまることが怖かった。




「あ、姫っ」

「美紀も進路表を提出しに来たの?」

職員室の担任のデスクの前でちょうど美紀と鉢合わせになった。

「結局、姫は進路は何て書いたの?」

「あー、T大志望って、書いた。小さい頃から言われていたことだし、もう決まってたんだよね」

「……それでいいの?」

「え? なんで?」

美紀は何もかも見透かしたように

悲しげな目で私を見た。