好きで、好きで、好きで、私が私じゃ、無くなる。〔完〕

「私は付属の大学に行こうかなあ」

「私は親戚がイギリスにいるから、留学かな」

「留学いいわね! 私もパパにお願いしてみようかしら」


聞くだけで頭が痛くなるような話が、クラス中を飛び交っていた。


うちの高校は付属の私立大学が併設してあって

簡単に大学入学できる。


だから三年生という、普通ならピリピリするはずの時期に

他の学年と変わらず、学園生活をゆったり満喫できるのだった。