好きで、好きで、好きで、私が私じゃ、無くなる。〔完〕

「愛崎、今日は帰れ。明日も学校だろ?」

「でも…」

「また会えるだろ?」


和希が優しく笑った。


「……うん」


その笑顔に流されるように、私は渋々またパパのほうに近づいた。

パパは何も言わずに、私の背中をぽんと押して家路を急かした。


「またな」

「うん、また」

ゆっくり顔を合わせることもなく

私と和希は別々に歩き出した。