好きで、好きで、好きで、私が私じゃ、無くなる。〔完〕

「君は、聖里奈とは住む世界が違うとは思わないのかな」

「何言ってんの!」

予想通りの展開になってしまった。


もうこれ以上何も言ってほしくなくて

パパのジャンバーの裾を握り締めて、パパを睨み付けた。

「パパには関係ないでしょ!」

「親というのは、誰よりも子どもの将来を考えるものなんだよ」

パパの異常な冷静ぷりが

ますます私を馬鹿にしているようだった。

「そんなの親の勝手なエゴじゃない! ホントは自分の地位を守りたいだけでしょ!」