好きで、好きで、好きで、私が私じゃ、無くなる。〔完〕

私たちの様子を見て、パパの視線が和希のほうに向けられた。

「あっ…」

私は嫌な予感がして、パパに声を掛けた。

しかし、先に言葉を口にしたのは和希だった。


「こんな時間までお嬢さんを引き止めてしまい、申し訳ありません」


和希は丁寧に頭を下げた。


「ち、違う! 私が勝手に居座っちゃっただけなの! ごめんなさい!」


和希の横で、私も一緒に頭を下げた。