好きで、好きで、好きで、私が私じゃ、無くなる。〔完〕

0時を回る時間だった。

街はもうすっかり眠りについていて

雪の粒がぽろぽろ

黒い天井から現れては、地面に消えた。


欲を言えば、和希の家に泊まりたかった。


一瞬でも、離れたくなかった。


「送るから」

和希は当たり前のように身支度を始めた。


悔しいことに

ハンガーにかけていた制服はすっかり乾いていた。