好きで、好きで、好きで、私が私じゃ、無くなる。〔完〕





「ああああああああああああ!!!!」




私は崩れるようにしてうずくまり、声を出して泣いた。



「ど、どうした!? 何なんだよ!!」


和希はワケもわからず、私のそばに駆け寄った。




私は、和希の過去を否定したいわけじゃなかった。


こんな事実を目の当たりにしても、


やっぱり和希じゃなきゃ駄目なんだって


その「現実」が辛すぎるだけだったのだ。