このままだと押さえつけていた感情が爆発してしまいそうで

私が、私じゃ、なくなりそうで――



私は家を飛び出した。


背中から私を呼ぶ声が聞こえたけれど

もう私を止めることは出来なかった。





息が続く限り

とにかくもっと遠く

走って



足が絡まって

思い切り転けてしまって

私は子どものように声を出して泣いてしまった。