俺は和希に胸ぐらを掴まれ

物凄い力で開けっぱなしだったドアから外に引きずり出された。


襟(えり)元を掴まれて、二階の共有廊下の鉄柵に体を押し付けられた。


アパートの錆び付いた手すりはキキキ…と甲高い音をさせて何とか俺の体重を支えていた。


完全に首が締まった状態で俺は息が出来なかった。