好きで、好きで、好きで、私が私じゃ、無くなる。〔完〕

「俺はお前らを許さない! 俺が命を懸けてでも…ゆきのカタキをとる!!」


和希の目は血走って尋常ではなかった。

人がここまで他人のために怒り狂えるだろうか。


ゆきと和希はただ、いとこを越えて愛し合っていたのだと

そのとき俺ははっきり確信した。