好きで、好きで、好きで、私が私じゃ、無くなる。〔完〕

子どもたちにも「和くん」なんて親しまれていた。

「和兄ちゃん、だろ?」

「いいのいいの。和くんってお兄ちゃんってタイプじゃないもん」

「さあ、みんな授業始まるわよ。じゃあね、カズ」

「ああ」

奴は彼女からカズと呼ばれていた。

俺は相変わらず「瀬川くん」のままだったのに。


その日の授業の終わり

先生が青年クラスと幼児クラスを集めて、緊急の話があると言い出した。