好きで、好きで、好きで、私が私じゃ、無くなる。〔完〕

駅に到着すると

光と美紀は慣れた手つきでテキパキと電車を降りた。

白状がなければ、目が見えていないなんて嘘のようだ。


駅を出てすぐに、和希が働いているのと同じチェーン店のコンビニが目に入った。


それだけで私の心臓がぐっと高鳴った。


今はまだバイト中かなあ。

そういえばメールをまだしてないなあ。


また病気のように和希が私の頭の中に侵入しそうになって

慌てて目を閉じた。