「ほら、先生〜早く早く」
「2組が左側で4組が右側で…先生達が真ん中〜」
杏利は手を引かれ、既に真ん中に…
早く来いと言わんばかりに目で訴えてくる。
「パパ呼んできたよ〜‼︎」
「おぉ!プロのカメラマンの香織パパ‼︎」
「すみません…」
「いえいえそれこそ早く先生も入って下さい」
「「先生〜!!!」」
「はーい、すみません…よろしくお願いします」
「いえいえ」
定位置へ入ると…
「先生達離れすぎ、もっとくっついて‼︎」
「全体的にもっと寄って欲しいな〜」
「「「「はーい」」」」
「ほら〜もっと寄って寄って」
「OKでーす!じゃあ皆笑って〜いきまーす、はい、チーズ」
こうして生徒達は最後の最後まで俺たちをくっつけようと必死になってやってくれた。
そして満足したと笑顔でこの学校を巣立って行った…。

