「いただきます」
みんなで食卓を囲って夕食。
光輝くんは残念ながら元旦から大学で来れなかった。
「そういえば桜、杏利と買い物行ったらしいな」
「そうなの?桜よかったわねずっとお兄ちゃん達に囲まれてたからそんなことなかったからね」
お義母さんはとっても嬉しそう
「何買ったんだ?」
ーギクッ
「よ、洋服だよ、セールで安かったの」
「へぇ〜全くその辺りは分からないな」
「お父さんには未知の世界だろうけど、楽しかったよ」
「それはよかったな」
「うん」
「でも、早いわね…桜が高校卒業だなんてねぇ」
「大輝だってこんな綺麗な婚約者をもらってなぁ」
「「成長って早いねぇ〜」」
そうだな…あの子達だってもう3年生だもんな…
「じいちゃん、ばぁちゃんになるのも多分そう先じゃないだろうしな」
「あぁー怖い、24で大輝を産んだばっかだったのに」
「もう50のくせによく言うよ」
「あら、あんたの歳の割には若い方なんだから」
「へいへい」
「まぁ2人はもう心配要らないが、問題はこのお転婆娘だ」
「桜にはしっかり光輝の監視の目が行き届いてるし、杏利さんも居るし大丈夫よねぇ杏利さん」
「はい」
「本当に大輝なんかでいいのか?去年も聞いたが」
「はい、もう大輝さんじゃないとダメなんです」
「心配要らないって言ったくせに…」
「こんな奴だけどよろしくな」
「はい」

