<杏利Side>
「おはようございます、今日はまず着任、始業式があってから新しいクラスの発表2年生の教室に移動でちょっと慌ただしい新学期だけど、落ち着いて行きましょう。朝の会終わり」
「気をつけ〜礼」
「「「ありがとうございました」」」
「はい、解散」
今日はいよいよ新学期!
この学校に来て一年が経った。
そして、大輝と出会って一年、たくさんのことがあったな〜
なんて、気を抜かしている場合じゃない。
あと1時間でこのクラスとお別れ、新しいクラスに荷物を運びきり殺風景な教室だ。
次のクラスは私は2組の担任、椎名先生が1組、高橋先生が3組、中村先生が4組、大島先生が5組、新しく来た原田先生が6組だ。
「よし、みんな体育館に行くよ」
「「「はーい」」」
「佐々木先生」
「中村先生、どうかした?」
「ちょっと…」
「ん?」
「クラス発表の紙を貼るはずだったけど、ちょっとミスがあって今から直せないから始業式で1クラスずつ呼名することになったからよろしくお願いしま〜す」
「え、名簿は?」
「あぁ学年室へGo!」
「気が利かない奴」
「誰かさん達のせいで疲れてんだよ」
「悪かったね」
「じゃあ」
「はーい」
……ん?
何か熱い視線を感じる気が……

