「もしもし…うん、あぁ…元気。でさ、桜がいきなり来たんだけど…はぁ⁈どういうことだよ‼マジかよ…うん、兄ちゃんに替わる」
「もしもし…」
『もしもし〜杏利さんは元気?』
「あぁ元気、元気、で桜はどういうことになってんだ?」
『そう、そのことなんだけど…桜の学校の本校が東京にあって、そこに地方の分校から1人ずつ留学というかすることになってて、それに選ばれちゃったの。だから、あと一年の辛抱だからそこに住ませてあげて幸い学校から近いし』
「はっ⁈いきなりすぎだろ‼」
『しょうがないじゃない、あんたも光輝も連絡しても出やしない。明日桜の荷物届くからよろしくね、じゃあブチッ」
「おぃ‼待てよ‼」
「兄ちゃん諦めも感じんだ…」
「頭が痛くなって来た…」
「まず、桜を連れ戻そう」
「だな…光輝電話しろ」
「いま俺が電話してやったから次は兄ちゃんだ」
「わかった」

