「わぁ〜すごい...」
「だろ?知り合いが経営してるレストランなんだ」
「そうなんだ、でも高くない?」
「大丈夫、入ろ」
「いらっしゃいませ」
「予約していた中村です」
「中村様お待ちしておりました、オーナーから聞いております。どうぞこちらへ」
「キレイ...」
「ありがとうございます」
「これはオーナーの奥様のこだわりで四季ごとの花などを飾ることにしているのです。今はクリスマスなので手作りのリースです」
「すごい」
「こちらへどうぞ」
「キレイな眺め」
「こちら当店自慢のお部屋です」
このお店は高校の時の先輩が経営するレストラン。
一階はレトロなデザイン、二階は四季の花をモチーフにした個室、各部屋ごと内装も四季の花が描かれている。
今日俺達が通された部屋は“チューリップ”がメインの部屋。
テーブルにはメニューやナプキンなどと、一緒に四季の花言葉について書かれた紙が置いてあった。
「こちらがチューリップの花言葉です。
チューリップにはたくさんの花言葉があります。ですがその中でも色によって異なりますが“思いやり・恋の宣言・博愛”が主な花言葉で、赤は“愛の告白”白は“失恋”黄色は“望みない恋”紫は“不滅の愛”緑は“美しい瞳”と恋に纏わるものが多いです。
お二人には紫がお似合いではないでしょうか?」
「素敵ですね、花言葉って」
「花にはたくさんの花言葉があります。ぜひ調べてみて下さい」

