SECRET×CROSS


そのまま歩き続けるが…

「…ここどこ!?」

さっきこの道通らなかった気がする。
今私たちは…

「ま…迷子なの?」

「い…いや迷子じゃないって!
 これはつまり…


 …迷子だよね」


やっぱり迷子だ。
だいたい謎の道に入ったとき
必ずと言っていいほど迷子になる。

でも私たちが辿ってきた道は
ずっと1本道だった。

外も暗くなったから道があまり
見えず、途中で曲がって
しまったのかもしれない。

あぁ、何て事態になったのだろう。
この場合は素直に断るべきだった。

でももたもたしている場合ではない。
約束の時間を過ぎているかもしれない。

早く戻ろう。


「弥紗ちゃん早く出よ…」

しかし私の傍に弥紗ちゃんはいなかった。