言われた通り、ご飯を姉の部屋に持っていく。

部屋に入ると、そこには
ベッドに横たわっていた姉がいた。

姉は私に気づき、ベッドから起き上がった。


「あ!亜希じゃん!
 いつも遅くまで寝てるくせに」

「お母さんに起こされたの!
 ご飯持っていけって」



ホットミルクとおかゆが乗っている
おぼんを机に置く。


「おいしそう!」


こんなごはんどこが
美味しそうなのだろうか。
普段食べている奴の方が豪華で
上手いに決まっているのに。

姉は人と感覚がずれているときがある。




「ところで調子が悪いらしいけど…
 どうしたの?」


すると姉はまたベッドに横たわる。

「いやー。頭が激痛でさぁ。
 前から頭痛はしたんだけど
 ずぅっと我慢したの。
 でも限界が来てしまったようだ。
 あぁ 頭が破裂して死にそう!!」


死ぬことはないだろう。

でも姉はやっぱりハードスケジュールで
疲れがたまっていたんだ。
それでも仕事をやりこなせるなんて
さすがトップモデルだ。