このタイミングで話していいかな?

「あの美希ねぇ 
 相談したいことが…」

「もしかして例のコト?
 わかった!」


姉は快くOKした。
2人で姉の部屋に入る。


「もしかして…まだ悩んでいるの?」

「うん…」


この日は残り2日間しかなかった。
悩んでいる間に日が経ってしまったのだ。
残り2日となると、次第に焦りが出始める。
私はずっと混乱状態だったのだ。


「そういや亜希には話していないっけ?
 私がモデルを目指したきっかけ」


そういや、姉がモデルをやり始めた
きっかけを私はまだ知らなかった。
それに姉はそれを話そうとはしていなかった。

姉が中学生の時親に「モデルになりたい」と
言って、勝手にオーディションに
受けたぐらいだから。


「ファッションとかに興味があるとか
 じゃないの?」

「実は…私あの時ファッションとか
 全然興味なかったの」

「え!?」

そうだったんだ。

そういえば、姉は当時
あまり、もしくは絶対と言っていいほど
ファッション雑誌を読んでいなかった。


モデルになりたいと思った時から
そんな雑誌とか読んだりしていた。


一体姉のモデルとなった動機は
何だろうか?