その日から、私はずっと
考え続けていた。

モデルになるか、ならないか。


たとえモデルになったとしても
基本からいろいろと知らなくてはいけないし
みんなに迷惑がかかるかもしれない。


反対にモデルにならなかったら
私は大きなチャンスを逃してしまったなと
改めて後悔するかもしれない。


本当に唐突すぎる。
勝手にモデルにされなかったものの
1週間という短い期間の間で
自分の結論を出すのは大変だ。



「お母さん実は…」

まず、報告したのは母だった。
あの日起こった出来事を全て話した。


母の第一声は…


「え!凄いじゃない!
 これであなたも美希と同じね」

「でもいろいろと大変そうだからさ…
 どうしようかなって…」

「うーん…
 自分の好きな道に選べばいいんじゃない?」


そうしたいけどなかなか決められない。
だから相談しに来たんだけどね。


まぁ、一般人の母だから
そういう言葉しか掛けられないかもしれない。