「美希ねぇ凄いよね
 毎日あんな仕事できるなんて…」

「でも毎日でも大変だよ。
 時間内に仕事やらなきゃいけないし
 テレビ収録とかだったら車で
 長い時間かけて移動しなきゃ
 いけないからね」


そうなの?

姉も長いことこの仕事やっているから
大丈夫だろうなって思ってたけど
やっぱ辛いときは辛い。

人間誰もがそうなんだなあ。



「そういや、弥紗ちゃんとかミナちゃん
 っていう人が助けてくれたの」


「そうなんだぁ。

 弥紗ちゃんは良い子だよ~。
 私のお手伝いとかしてくれるしね。
 けどいつの間にか私の癖とか行動とか
 見抜いちゃって…。
 ある意味恐るべし子だよ。
 まぁそこが取り柄かもね。
 
 ミナちゃんも私のこと
 知ってくれているし…
 さすが私のマネージャーだねっ」


え?マネージャー?

「ミナちゃんって
 美希ねぇのマネージャーさんなの?」

「そだよ」


え!?ミナちゃんってマネージャーさん
だったの!?
そういやタクシーで送ってくれた時も
一緒にいたよね。


「何で言ってくれなかったの?」

「あれ?マネージャーだって
 言わなかったっけ?ゴメンゴメン」


姉はやっぱりどこか抜けている部分がある。