SECRET×CROSS


「できましたよ!」

そんなこと考えたら
あっという間に完成したみたいだ。

目の前の鏡を見た。


え?


これ…私…?



まるで別の人が目の前にいるみたいだ。
本当に私なのだろうか。


「今日の衣装にはこれが
 ぴったりだと思います」

そういや今日どんな服を着るのか
まだ確認していなかった。


でも…やっぱりプロの力って凄い!


「どうですか?
 あまり気に入らないですか?」


「ううん。凄く嬉しい。
 ありがとう!」


私は弥紗ちゃんにお礼を言って
メイク室を出て行った。