祖父は、それまでに聞いたことのない声で「苦しい、苦しい」と叫ぶようになったのだ。


今までの入院でも、そのようなことはなく、家族も初めはびっくりしていた。


病院は個室では無かったため、周りの患者さんの迷惑になってしまっていただろう。


でも、私達が「大丈夫だよ」と声をかけても、祖父は叫ぶことをやめなかった。