その何年もの闘病生活の中で、入退院を繰り返して、幾度も危機を乗り越えてきていた。 時には、私達が知らないうちに入院していたり、いつのまにか退院していたりすることもあった。 それでも祖父は、私達家族に支えられながら、生活をしていた。 私達家族は、もしかしたら祖父も、こんな生活がこれからもずっと続いていくのだろう、と思っていた。