そのあと、医師と看護師が病室に入り、祖父の死を確認した。 医師の目には少し、涙が溜まっているように見えた。 「8月6日、午後6時2分―――」 私は泣き叫んだ。そのあとの言葉をかき消すように。聞きたくなかったのだ。