その妖、危険につき





廉は結局、部屋に戻るまで私をおろしてくれなかった。担ぎあげたときと同じように、軽々と私をベッドにおろした。

そのしぐさがぞんざいじゃないのが、悔しい。文句も言えない。


「何にもされてないな?」

確認するように、廉の手が私の頬を包む。


「ん。手、掴まれただけ…」

私が答えると、廉は私の腕を掴んで袖をめくった。とたんに廉は顔をしかめた。


「跡ついてんじゃねえか…」