その妖、危険につき

だけど、背中が寒い。


「…ここ、もういたくない」

「立てるか?」

廉は私の腰に手を回して私を立たせた。片手で私を支え、もう一方の手を伸ばしてエコバッグを拾う。


私の背後にある存在感を放つ闇が怖い。廉が私を支えながら歩こうとするのだけど、私の足が動かないから引きずっているみたいだ。

「…ああ、めんどくせ」

呟いたと思ったら、廉はひょいと私を抱え上げ、肩に担ぎあげられた。