私の部屋には人ならざるものがいる。名前は雛形廉。
あやかし、らしい。


廉は私の家に住みつき、二年後には私を喰らう、らしい。正確には私の生気を奪うということなのだという。つまり私にはあと二年しか命がない。

そのことを思い出して、思わずため息が漏れた。


廉に生気とやらを吸われた後は全然力が入らなくてどうしようもなかったけど、二日と経たないうちにほとんど元の状態に戻れた。