小さなアタシは何も理解できずに お母さんにある日聴いた。 「ねぇ、おかあさん!」 『なぁに?』 「おとおさんどこいったの?」 「いつかえってくるの?」 アタシの問いかけにお母さんは答えた。 『んー。お父さんはねぇ、裕チャンやお姉ちゃんを育てる為に必要なお金を稼ぎに出張しに行ったんだよ』 「しゅっちょー?なに?しゅっちょーて?」 『出張はね、遠い所にお仕事しに行ってることだよ』 お母さんはにっこり笑ってそういった。 でも、今思えば哀しい顔でもあった気がする。